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Posted by つくばちゃんねるブログ  at 

2012年04月09日

中学生との会話、鉄板ネタ

茨城健康学習塾ピンピンコロリ 月曜日ブログ担当です。

さて、早速表題について。

新年度が始まり、保健室でも子どもたちとの新たな関係づくりをする季節です。1年生とは、特に話題に困ります。でも、だいたい次の3つのネタをふってみると何かしらの反応が返ってくる、という私の中での鉄則があります。

①ゲーム(モンハンやファイナルファンタジーが多い)
②AKB(一見興味がなさそうな男子でも食いついてくることが多い)
③韓流(中学生でもKポップに詳しい)

食いついてくる程度の差こそあれ、このような話題をこちらから提供することで、「わたしはあなたたちに興味をもっているよ。」というメッセージになっている気がします。

家庭環境が複雑化している現代、家族での会話が少なくなってきているといいます。
小さな話題でも、毎日何かを発信し続けることで、必要となったときに頼ってきてくれる気がします。

上の①~③を見ると、『非現実的な』、または『身近でそうでやっぱり手が届かない』ような、なんとも切ない共通項のあるトピックですが、中学生の心理が見え隠れしているようで、保健室から見守る立場としては感傷的になることもあるのがほんとのところです。

ま、そんな感傷にひたっている場合ではない、と葉っぱをかけられるのが関の山ですが。

  

Posted by けんこ  at 17:48Comments(2)健康まめ知識。。。

2012年04月02日

年度初めの保健室

新年度が始まりました!

桜の開花が例年より遅く、まだかまだかと桜前線が気になる今日この頃。カレンダーは確実に新年度ですね。

さて、保健室の春はというと、そんな、花を愛でる余裕もないほどめまぐるしい季節です。

学校における保健と安全を守るための法律である「学校保健安全法」により、6月30日までに各種健康診断を終わらせ、それぞれの結果を個人に配布しなければいけないのです。

身体測定に始まり、身体各部の検診が対象年齢ごとに指定されて定められています。

参考までに今年度の本校の各検診順序をご紹介しますと…

身体測定→尿検査(1次→2次)→内科検診①→歯科検診→心臓病検診→眼科検診①→眼科検診②→内科検診②→麻しん・風疹予防集団接種

と、なっており、なんとも息のつまる感じです…。これを4月の慌ただしい時期から始め、ほかの学校行事とも並行しながら行っていくのです。

でも、どこの学校でも同じ。どの養護教諭でも同じ。

子ども達の心身の健康のために、春はハイパーモードで走り抜けます!!
  

Posted by けんこ  at 18:19Comments(0)健康まめ知識。。。

2012年03月26日

今年度の保健室来室状況

ある中学校で勤務しています、月曜日「学校保健」テーマ担当の養護教諭です。

先週23日(金)、本校も修了式を無事終え、1・2年生が春休みに入りました。
今頃、生徒たちは思い思いの春休みを過ごしていることと思います。事故・ケガだけはないようにと祈ってる今日この頃です。
さて、そんな生徒たちとはうらはらに、保健室の春休みは忙しいです。来年度早々に始まる各種健康診断の準備に先立って、(どのような仕事でもそうだと思いますが)今年度の総括をしなければいけません。

その一つが、今日のタイトルにもある「保健室来室状況」のまとめです。
近頃の生徒は、どんな理由で保健室にやってくるのでしょうか?
本校だけのデータですので一概には言えませんが、みなさん自身のご経験などを思い返しながら読んでいただけると楽しいと思います。

まず私は、保健室来室の理由を「内科的理由(頭痛・腹痛など)」、「外科的理由(擦り傷・打撲など)」、「精神的理由(やる気がおきない・帰りたいなど)」の3つに大別しています。今年度の本校の状況で言うと、割合的には

内科的理由:46%
外科的理由:43%
精神的理由:11%
となっています。さらに詳しくご紹介すると、

【内科的理由内訳】
1 頭痛 23%
2 腹痛 20%
3 気持ち悪い 19%

【外科的理由内訳】
1 すり傷 23%
2 切り傷 12%
3 打撲  12%

という順位になっています。
内科的理由も、器質的に問題がありそうなものはほとんどなく、その生徒の気持ちや考えをよく聞いてあげると授業へ戻る場合が多いです。
また、外科的理由と言っても、「すぐに病院に行かなければ!」という大きなけがは年間十数件しかありません。
このように、ささいなことかもしれませんが、保健室でできることが生徒のためになっているのなら私は幸せですし、無駄に病院を受診することも避けられるので、保健室、引いては養護教諭の役割は医療の適正化に少しは役立っているのかな、と思えます。

数字だけ見るとあっさりしたものですが、その中にあるエピソードがたくさん思い出されます。そしてこのような総括は、また、来年度もがんばろう、と改めて思える時間でもあります。
  

Posted by けんこ  at 17:14Comments(0)健康まめ知識。。。

2012年03月19日

保健室必需品

みなさん、こんにちは。
茨城健康学習塾ピンピンコロリBlog月曜日担当の養護教諭(保健室の先生)です。
『学校保健』という大きなテーマで毎週更新しています。

さて今日は、保健室にあると便利な小物たちを紹介したいと思います。一人暮らしの方や、お子さんのいる家庭など、おそらくどの家庭でもあるも物が学校の救急処置の現場で活躍します。

まず1つ目!「保冷剤」です。学校の授業では、理科の実験や家庭科での調理など、結構多くのやけどの原因がひそんでいます。やけどの処置は「まず冷やす」が鉄則ですが、大切な授業を何十分も抜けて水道水で患部を冷やさせるのは忍びないので、私は、よくケーキ屋さんなどでくれる小さな保冷剤を何個も冷凍庫に冷やしておきます。そうすると、患部を冷やしながら授業を受けられますし、水道水の節約にもなります。ただ、保冷剤は時間が経つとぬるくなるので、その際は「新しいのをもらいに来て。」という一言をつけて子ども達を教室に送り出したほうが、親切です。

2つ目は、「ペットボトル」です。今の季節はもうこの心配をいりませんが、今年の夏がとくにそうだったように、熱中症対策にとても力を発揮してくれます。ペットボトルに水を入れ、何本も冷凍庫でひやしておくと、脳貧血などで倒れた子どもには首の付け根に、熱射病で体温調節がうまくいかなくなった子どもには脇の下にはさむなどして活用します。

この世の中、学校自体も財政難だということもあり、このように手に入りやすいものを工夫しながら保健室を運営しています。

みなさんの中でもほかに何かいいヒントがあれば教えてください♪

 
  

Posted by けんこ  at 15:45Comments(0)健康まめ知識。。。

2012年03月12日

あなたも健康アドバイザーに!

きのう、3月11日、みなさんはどのようにお過ごしになりましたか?

私は、毎週開かれている「健康学習塾 ぴんぴんころり」の学習会に参加してきました。この学習会は、一般市民を対象に、健康でよりよい生活ができるよう、健康に関する正しい知識を身につけることを目的に開催されているものです。

きのうで5回目くらいの、スタートしてまだ間もない学習会ですが、一見さんO.K.、途中参加O.K.、途中退室O.K.の、参加者が主体的に、参加しやすい工夫がされている会になっています。

きのうも、初めての方2人を交え、『災害医療』をテーマに勉強しました。ディスカッションも白熱し、回を増す毎に充実してきたように感じます。

では、お2人の感想をご紹介して、学習会の雰囲気が少しでもお伝えできればとと思います。

理系男子Aさん:「率直に興味深い話でした。医療の分野にふれたことや携わったことがなかったので、知れてよかったです。もっと周りに広めたいと思いました。」

大人女子Aさん:「医療従事者、患者、他分野の人など、色々な話が聞けるし、自分の考えも表現できるので、おもしろかったです。」

専門知識がなくても参加でき、満足感や充実感を得られるのは間違いないです。

みなさんも、まずは自分の健康のため、そしてひいては周りの人の健康のために、第1歩を踏み出してみませんか?

健康アドバイザー、誰でも、いつでも、どんなときでも、なることができます♪

参加希望の方、メッセージお待ちしています。
次回開催予定は、3月17日(土)10:00AM~です。



  

Posted by けんこ  at 16:20Comments(1)健康まめ知識。。。

2012年03月10日

健康になる考え方

土曜更新担当です。

今日のテーマは、
「健康になる考え方」

これさえ身に付けたら、より健康になれるかも、しれません。



1.アントノフスキーという人が、イスラエルの強制収容所出身の女性について、健康かどうか調べた調査があります。
もちろん、強制収容所に入ってない人の方が、健康な人が多かったです。
でもアントノフスキーは、強制収容所に入ったことがあるのに健康を保っている人々に目を付けました。彼女らは何か、「健康になれる因子」を持っているに違いない、と思ったわけですね。

2.

危険因子というのはよく聞いたことがありますが、健康因子とはその逆で、健康になれる因子のことです。
こういった因子について考えることを、「健康生成論」といいます。
そして、この健康生成論の中核をなす考え方が、
Sense Of Coherence 首尾一体感覚 です。

3.
首尾一体感覚とは、「世界は首尾一貫している、腑に落ちるものだ」と確信できる感覚のことで、以下の3つから成り立ちます。
 1.有意味感
   「有意味」とは、無意味の逆。やっていることに対し、「これは意味のあることだ」と感じられる力。
   やりがいを感じる力です。
 2.把握可能感
   「物事の原因結果はつながっているし、世界は理解できる」と確信できる感覚。
   わかる、予測できる、と感じる力です。
 3.処理可能感
   「経験から、状況に応じて対処できる」と確信できる感覚。
   なんとかなる、と思える力です。

この3つの考え方を持っている人は、より健康な人が多い、というわけですね。

4.チリの落盤の例からSOC(Sense Of Coherence)について考えます。
一昨年、チリで起きた落盤のときです。33人の作業員が地下に落ち、3か月は地下生活だと見積もられました。そのとき、作業員の心の健康を保つためにどうしたでしょうか。
  1.有意味感を感じてもらうために、作業員を3チームにわけ、8時間交代で、
    土砂運び、休憩、睡眠と回しました。地下で仕事をする必要は全くなかったわけですが、
    土砂を運ぶことで、それにやりがいを感じ、そのことが地上に戻ることの道であると示しました。
  2.把握可能感を感じてもらうために、見通しを持ってもらわないといけないわけです。
    しかしさすがに「3か月は地下生活だよ」とそのまま伝えるのははばかれたので、
    9月にあるチリの建国記念日には間に合わないけれど、12月のクリスマスまでには
    家族のもとに戻れるよ、と話しました。作業員は敬虔なクリスチャンだったので、
    クリスマスは大切な行事。これによって、「ああ、12月には家族のもとに戻れるんだな」と
    確信させました。
  3.処理可能感を感じてもらうために、作業員の中に、何度か落盤を経験した人がいたので、
    その人に手伝ってもらいました。
    彼に、「俺は何度か落盤した中で、これの6割程度までなら経験したことがある、
    だから6割はわかるけど、あと4割はどうなるかわからない」と言ってもらいました。
    それにより、「確かにこんな大変な事故だから、全てがどうなるかわかるはずないけど、
    それでも10割全てに対処する必要はなくて、未知の4割をどうにか
    すればいいんだな、なんとかなるだろう」と思わせることができました。


こんなふうに実践でも使用されているSOC、みなさんも今後は意識してみたらどうでしょうか。


以上です。  


Posted by けんこ  at 23:35Comments(0)健康まめ知識。。。

2012年03月05日

小中学生でもできるケガの手当て

日本だからこそできる、簡単なケガの手当てがあります。

それは、擦り傷・切り傷に関してですが『水道水でよく洗う』ということです。

日本の水道水には、水質保持のために微量の塩素が注入されていますが、このおかげで清潔になった水道水で傷口をよく洗うことで化膿を防ぐことができます。

私は学校の保健室に勤めているので、ケガでやってくる子どもたちにはよく、
「軽いけがなら自分で治せるよ。水道水でよく洗うこと。学校だけじゃなく公園でもどこでも、絶対近くに水が出るところはあるんだから、ケガをしたらまず水道水でよく傷口を洗う!これをするかしないかで、傷の治りが違うからね。」
と、その子どもの理解度や生活習慣などを考えて保健指導しています。

湿潤療法・閉鎖療法が叫ばれて久しいですが、学校現場ではなかなか浸透していない状況です。そんな中で、子どもたちでもできる手当ての方法を探しながらいきついた結果が上の方法です。

小さなことですが、このような積み重ねから、『自分の健康は自分で守る』、引いては『病気になる前に予防に心がける』という、健康予防の意識が育てばいいな、と考えています。未来を背負う子ども達のために。

  


Posted by けんこ  at 13:58Comments(0)健康まめ知識。。。