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2015年10月25日

続 コウノドリ in医学部

本日は、とある大学の医学部に講演会に行ってきました!

ブログのネタになりそうなのを3つも仕込みましたので、3週に渡ってお送りします。

まずはライトな話。

ドラマ コウノドリがはじまったことはお知らせしましたが、

前回のエントリー
http://health.tsukuba.ch/e282056.html

産婦人科学会もしっかりコラボレーションして、学内に掲示をどかーーんと出してました。

ただいま、第2話を見ましたが、若干、医療者目線だとあり得ないところもありましたが、考えさせられるお話でしたね。

医者は万能でないし、神ではないという中で、医者も悩み苦しみ働いているというのが伝わってくる話でした。

見逃した方はTBSのページからどうぞ!

コウノドリ公式サイト
http://www.tbs.co.jp/kounodori/

さてさて、本題、このポスターはある面問題をはらんでいるって話を一つ紹介します。

こんな風に社会の関心を影響力のあるメディアを使って集めて、
産婦人科学会が学生さんをたくさん集め過ぎてしまうと、
それはそれで別の診療科に負担が行くことになってしまうんですね。

職業選択の自由があるとはいえ、医師は決められた数しか養成できないので、
好き勝手に流行り乗って診療科を選んでしまうと国民の生活に支障が出てしまうのです。

たとえば、放射線科とか、これからの医療を考えたらもっとたくさん志望する医師がいた方が良いところかと思いますが、
コウノドリのようにアピールされるようなチャンスがないですから、一般的に不人気になってしまい、
日本の放射線科とりわけ放射線治療は世界から遅れを取ることが予想されます。

フランスなど一部の国では、医師は選択する診療科に人数制限があったり、
働く場所が決められてたり偏りを防ぐ手立てが取られているのですが、日本は完全に自由。

今後がちょっと不安なので、特にこれからの医学生、若者には、2015年問題のあとの話を考えて選択していって欲しいものです。



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Posted by けんこ  at 20:08 │Comments(0)街中の「いろいりょ医療」

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